どんぐりクラブが大切にしていること
群れ
ここでの群れとは様々な個性を持った横のつながりであると同時に,学年が混
ざり合った縦のつながりでもあります。どんぐりクラブの主役は子ども達です。
大人がルールを押しつけるのではなく,子どもが「自治」をするという考え方の
もとで,子ども同士が知恵を絞り力を合わせてルールを築いていきます。そこに
は大人から子どもだと消化できない事も,子どもから子どもだと吸収してしまう
群れの持つ力があります。この中でぶつかったり励まし合ったりしながら相手あ
っての自分を学び,高学年に温かく見守られながら育った低学年が高学年に憧れ
を抱き,やがて群れを率いる高学年へと育っていきます。
生活者
子どもも生活者という観点から食事作りや片づけ,掃除など日常の生活を子ど
も達自身が支えます。与えられるばかりではなく,自ら生活の一端を担うことで
仲間から必要とされ,そこに自然と居場所がうまれます。また,便利な生活の中
で希薄になっている生活感を取り戻すべく,かまどでのご飯炊きや農作業を通し
て道具の使い方や工夫を知り,生活の知恵を学びます。そして,小さな火傷や切
り傷を経験しつつ指先や手足を精一杯活用して,自然に親しみ五感をひらきます。
さらに,畑で作った野菜を軸に食事作りをする生産・消費が一体となったつなが
りのある生活を身をもって経験します。
共育ち・共育て
共に子どもを持つ親同士が想いを共有し,互いに育ち合う「共育ち」と,我が
子主義に陥ることなく仲間の子も共に育てる「共育て」が核です。子ども同士が
つながりの中で共に成長していくように,親も共に成長しながら仲間の子を見守
り,子ども同士の化学反応を楽しんだり,我が子の将来像をO B や高学年の姿を
見て想像したりすることで,どんぐりクラブを通して子育てがより楽しくなる,
そんな場所を創ることを目指しています。