どんぐりクラブの年間行事予定
~こんなことをしています~
4月
新しい仲間を迎えて班作り(新1年生には, お世話係が決まります)
食事作り(包丁を使う練習をします)
春の野草のてんぷら(野草を摘みに出かけます)
八幡神社, 北公園など日常の外遊びで行く場所を覚えてもらいます
5月
田植え
新緑の野山で身体を動かし, 土曜日には少し遠出をします
丸山公園, 五助ダム, そま谷などで飯ごう炊さん
6月
キャンプに向けてどんぐりクラブで「お泊り会」をします
銭湯にも行き, 裸のお付き合い
7月
夏休みの計画を子どもたちと一緒に考えます
キャンプの計画と準備をします
8月
キャンプ
盛りだくさんの課外活動(プール, そま谷, 六甲山牧場, 青少年科学館,
カワサキワールド, 工場見学, 冒険旅行など)
9月
2学期を迎え, 選挙で新しい班長を選び班替えをします
丸山公園, 五助ダム, そま谷などで飯ごう炊さん
10月
秋の野山(摩耶山,長峰山)へ出かけアケビ採り, きのこ探しなど
11月
どんぐり秋祭り
クリスマスリース作り(蔓で編みます)
庭で焚き火, 焼き芋, 干し柿などを作ります
12月
大もちつき大会(親子で楽しみます)
クリスマス会, しめ縄作り, 竹箸作り
1月
3学期の班長選挙と班替え
将棋大会, スルメ作り
2月
卒業生を送り新しい仲間を迎える「出会いと巣立ちの集い」の準備(劇の練習など)をします
編み物
3月
「出会いと巣立ちの集い」を開催
卒業旅行
毎月
畑仕事, 誕生会, もちつき, 科学実験遊び
キャンプ ~7泊8日に意味がある~
1988 年から大屋町で7泊8日のキャンプをしています。
「子どもも生活者」をテーマに自然の中でしっかり働き,のびのび遊び,五感で学びます。そこには与えられるだけの存在ではなく,衣食住の生活を自らの力で創りあげる生活者の姿があります。
生きた鶏を絞めて,から揚げにして食べる日があります。包丁で頸動脈を切り絶命する瞬間は,とても厳粛な空気の中で命に向き合います。そのあと熱湯につけ羽をむしり,解体して調理し, 夕食にいただきます。普段は見えない生活の裏側ですが,生き物から食べ物になるプロセスを直に体験すると「命をいただく」という実感が得られます。
またキャンプファイヤー,肝だめし,魚のつかみ採り,川の飛び込みなど, 様々な企画をOB や保護者と共に楽しみます。小学生だけでなく,弟や妹からOB や保護者まで幅広い年齢層からなる共同生活です。
お泊り会 ~もうひとつの家族~
子どもは昼と夜では違った顔を持っています。昼間は威張っている子が夜になると心細くなったりもします。どんぐりクラブは放課後の兄弟です。夜の顔を知らずして兄弟にはなりえません。年間を通して3回程, どんぐりクラブに泊まる日を設定しています。その日は,みんなで銭湯へ繰り出します。高学年が親代わりになって低学年を気遣う様子が微笑ましいです。
出会いと巣立ちの集い
年度の移り目、小学生や保護者、OB等が一同に集い、これから入ってくる新1年生との出会いを喜び、そしてこれまで共に過ごしてきた6年生の巣立ちを祝います。
出会いでは、新しい1年生が早く馴染んでくれるよう、楽しめる出し物を考え、緊張している1年生の気持ちをほぐします。
巣立ちでは、その子の6年間を振り返り、最初は幼かった子の6年間の成長を皆で 共有します。毎日を共に過ごすのはこれで最後。これまでの感謝の気持ちを伝える下級生、そしてどんぐりでの6年間を振り返る卒業生、水も甘いも共にしてきた兄弟との別れは、決して淡白な別れではありません。
卒業旅行・冒険旅行
普段の外出では指導員が行動を共にしますが、年に2回、高学年と低学年に別れ、子どもだけで外出します。行き先や経路等の計画立てから自分たちで行い、予想外のトラブル時も、自分たちで解決。計画通りに行動できることも大切ですが、困る経験をし、その時にどうすればよいかを学ぶことも大切な経験です。
誰かに連れて行ってもらうのではなく、自分たちだけで行動する。それぞれの得意なことを発揮しながら、自分たちでできるという自信を積み重ねてもらいたいと思います。
しめ縄・するめ・リース作り
冬になると、イカをさばいてのスルメ作り、新年に向けてしめ縄、畑に生えている蔓を使ってリース作り等々、冬場に限らず季節の材料を使って制作を行います。
なんでも買って済ませるのではなく、身近にあるものを使って創る。「できた!」という感動は、プライスレスな感動です。
ものづくりが得意な子も、そうでない子は教えてもらいながらでも、切る・編む・綯う等々、多様に手足を使いながら“創る”その目は、真剣そのものです。
将棋大会
外が寒い季節になると、どんぐり内では将棋大会が始まります。最初は駒の動かし方もわからない子も、高学年に教えてもらいながら、全員参加の総当り戦です。
学年が上だからといって、勝てるとは限らない。1年生からでも、研究を重ねて高学年を倒す子もいます。「お前強いなぁ〜」と年上からも認められる、実力の世界、それは勝つ喜びもあれば、負ける悔しさもある世界です。苦手な子も、「あいつには負けたくない」と、ひそかに火花を散らします。
「よろしくおねがいします」「ありがとうございました」、この間には自分と相手とだけの、1対1の時間が流れます。